【評価・レビュー】ユミアのアトリエ 〜追憶の錬金術士と幻創の地〜

ユミアのアトリエのタイトル画面

ユミアのアトリエは、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームになります

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私はPS4版をプレイしました!

タイトルユミアのアトリエ 〜追憶の錬金術士と幻創の地〜
発売日2025年3月21日
ジャンル錬金術RPG
総合評価80点
プレイ時間
29時間以上
価格(定価)
8,580円
価格(割引時)
約5,500円
プレイの快適度
プラットフォームの種類
Switch、PS4、PS5、Steam、Xbox Oneなど
ゲーム評価(当サイトの評価基準はこちら

ゲーム概要

ユミアのアトリエは、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームになります。

ストーリー

とある大陸に存在し、かつて栄えたアラディス帝国は、錬金術によって他国を寄せ付けないほどの発展を遂げていた。しかし、突然発生した謎の天変地異によって滅びの時を迎えたという。

時は進み、数百年後ー

錬金術は「滅亡を招く危険な術」とされ、「悪」であり「禁忌」となった時代。

来る者拒む秘境と化した大陸に、一人の錬金術士が足を踏み入れる。彼女の名は「ユミア・リースフェルト」。

3年前、とある事故で母を亡くしたことをきっかけに、ユミアは自らが錬金術士の家系であると知り、同時に多くの疑問を抱いた。

なぜアラディスは滅びたのか?

なぜ錬金術は「禁忌」となったのか?

大陸に、すべての真実が眠ると信じて。

失われた歴史を追う、ユミアの旅が今始まる。

ユミアのアトリエのストーリー場面

本作のポイントは、リアルタイムで進む「戦闘」と錬金術でアイテムを作成する「調合」です。

それぞれのポイントについて、説明します。

戦闘

戦闘ではリアルタイムで進行し、2種類の攻撃距離(インレンジ、アウトレンジ)を使い分けて戦います。また、敵の攻撃に対してガードや回避をすることが可能です。

本作はアイテムやスキルを戦闘中に何度でも使用することができるため、全体的にスピード感のある戦闘になっているのが特徴です。

ユミアのアトリエの戦闘

調合

調合ではフィールドで採取した材料を元にアイテムを作成できます。調合するアイテムごとにコアとスロットがあり、材料を投入することでアイテムに効果を付けることができます。

また、フィールドで集めることができる「残響片」を消費することで、調合のレシピの習得やレシピのレベルを上げることができます。レシピのレベルを上げることでアイテムにより強い効果を付与することが可能です。

ユミアのアトリエのレシピ習得

良かったポイント

ストーリーが面白い

ストーリーは中世ファンタジーな世界観で、全体的にシリアスで真面目な内容でした。

過去や自身の「記憶」と向き合うことをテーマとしており、錬金術自体の善悪に関する話も出てくるため、今までの歴代シリーズとは違った雰囲気があり、新鮮でとても楽しめました。また、道中で選択肢が出てきて、選択した内容によって会話の内容が変わる面白さもありました。

ユミアのアトリエのストーリー場面2

ただ、明らかに続編を意識した作りになっており、語られていないことも多い匂わせストーリーになっている点は残念でした。特に肝心な3年前の事故の真相について、推測はできるものの、最後までプレイしても明言されなかったのはかなり問題だと思います。

キャラモデルの動きや演出の向上

イベントのムービーシーンや戦闘中のキャラモデルの動きが自然で良かったです。また、演出も派手でカメラワークも良く、映像に見ごたえがありました。

ユミアのアトリエの戦闘2

悪かったポイント

調合のバランス調整ができておらず、単調でつまらない

本作の調合のバランスはかなり壊れており、システムを理解できれば物語の途中で簡単に強力なアイテムを量産できます。また、「残響片」を集め、レシピのレベルを上げることでアイテムにより強い効果をつけることができますが、逆にレシピレベルが低いままだとどれだけ工夫しても強いアイテムが作成できません。

歴代の作品と比べて、調合のパズル要素がほぼなく、作成できるアイテムの強さが調合以外の要素で決まっていることが単調でつまらなく感じる原因だと考えています。

ユミアのアトリエの装備品

マップが分かりにくい

本作はオープンワールドになっており、マップがかなり広大かつ高低差がかなりあります。そのため、マップ上でアイコンの場所を目指そうとしたときどのようなルートを辿ればよいか一目では分かりません。目的地のガイド機能はあるため、目的地にたどり着けないことはありませんでしたが、もう少し高低差を減らして道を分かりやすくしてほしかったです。

まとめ

こんな人にオススメ!
  • アトリエシリーズが好きな人
  • オープンワールドで広大な世界を冒険したい人
  • 材料を集めて、調合するという繰り返しの作業が好きな人